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2010年9月29日 (水)

「高血圧の話③」 Dr.Mineの健康法話 

 どのくらいの確率でおこるのかというと、脳梗塞に関しては、九州久山町の臨床研究によれば、例えば血圧170/105mmHgの男性ですと、1000人あたり一年間に約10人が脳梗塞になります。

つまり10年間放置していると、10%の人が脳梗塞になる計算です。一方正常血圧の人でも、1000人あたり一年間に約3人が脳梗塞になるので、10年間で3%の人が脳梗塞になります。よって血圧170/105mmHgの人が血圧の薬を飲んで正常血圧にしておくと、7%の人が脳梗塞にならなくてすむのです。

しかし、90%の男性はその10年間において、薬を飲んでも飲まなくとも、何も起こらないということになります。女性は体が頑丈にできていますから、この血圧で10年間放置しても脳梗塞は6%しか起こりません。皆様方が大騒ぎしている高血圧というのは、確率でいってしまうと、この程度のものなのです。

ところが、コレステロールが高くて(300以上)、糖尿病と左室肥大のある高血圧の人は、8年間で70%が心筋梗塞や脳卒中になります。その上タバコでも吸っていたら最悪です。すでに心肥大のある、特に高齢の高血圧患者は、心不全をおこす確率が高くなります。

腎臓の悪い人は高血圧治療により、維持透析が必要になるまでの時間を有意に延長する事も周知の事実です。月に一回外来にいって薬を飲むのと、週に三回透析にいくのでは雲泥の差ですから、一日でも長く透析までの時間を稼げるとしたら、高血圧の治療は重要です。


 また私のように、祖父(先々代の住職)が43歳という若さで脳卒中になっている場合は、血圧以外の、脳梗塞をおこす遺伝的素因をもっている可能性が高いので、せめて血圧だけでも下げて、脳卒中予防に努めなければならないという考えになります。

ちなみに私の父(先代住職)は、そのことを身にしみて感じているせいか、50歳代から降圧剤を飲み始めていて、80歳を超えた現在でも、脳卒中を起こすことなく、元気に暮らしています。つまり高血圧治療というのは、人それぞれで、その重みが違うのです。画一的にはいかないのです。

 そしてもう一つ、薬を服用する場合、重要な事があります。くすりは逆から読めば、リスク(危険)になります。つまり、薬はいかなるものでも常に、副作用というリスクをもっているということです。薬によって脳卒中や心筋梗塞といった命にかかわる病気になるリスクを減らすことができますが、一方で副作用というリスクも新たに背負うという意味を充分にご理解ください。(終わり)

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コメント

なるほど納得できるよね。

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