2019年2月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    
フォト
無料ブログはココログ

« 「高血圧の話①」 Dr.Mineの健康法話  | トップページ | 「高血圧の話③」 Dr.Mineの健康法話  »

2010年9月28日 (火)

「高血圧の話②」 Dr.Mineの健康法話 

 それと血圧は、一度薬を飲み始めるとやめられなくなるから、薬を飲みたくないという方がいます。

これもまた本末?倒な話です。正式名称、本態性高血圧(いわゆる通常の高血圧)は、結局は加齢に伴い、動脈が硬くなるために起こります。

「反射波」という、動脈壁にぶつかって跳ね返ってくる成分が血圧に上乗せされます。加齢に伴い血管が硬くなると、この反射波成分が増加して血圧が上がります。薬を飲めば血圧は低下しますが、やめれば元に戻ります。現在の高血圧の薬は、血管壁を柔らかくする訳では無く、色々な機序で血管を拡張させているだけなので、薬をやめれば当然、元々の高血圧の状態に逆戻りします。

高血圧の薬を飲み始めるとやめられないのは薬が悪いわけではなく、自分の血管が年齢を重ねた結果、薬を必要とするような動脈硬化をきたし、後戻りできない状態になったという現実なのです。


 では、高血圧は何が悪いのでしょうか。面白い逸話を紹介しましょう。

フランクリン ルーズベルト(1882-1945)という名前は、鬼畜米英と教わった年代の方々ならばご存じでしょう。当時敵国であった米国大統領です。彼は常に血圧が250以上ありました。昭和20年4月12日には300/170を記録し、この日脳出血で死亡しました。何をしている時に脳出血をおこしたのかというと、27年前に別れたはずの愛人と密会していた時でした。よく高血圧患者さんに、何をしてはいけないかと尋ねられますが、こう答える事にしています。

「愛人と密会してはいけません。」


 高血圧の人は、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞をおこす確率が、正常血圧の人たちよりも高いという事実があります。こんな話もあります。

かつて秋田県は脳卒中発症ワースト1でした。とにかくこの汚名をそそぐためには高血圧対策をしようということになり、県をあげて努力したそうです。積極的に高血圧患者の発見につとめ、発見すると治療を受けるように勧めました。伝統的に塩分の多い食事に慣れていたので、県の職員はレストランや食堂を回って、必死に減塩運動をしたそうです。その結果、秋田県は脳卒中発症ワースト1という汚名を見事にはらすことができました。現在はどの県が脳卒中発症ワースト1かって?いわぬが華、とだけ申し上げましょう。


 症状もないのに、どうして高血圧の薬をのまなければならないのかというと、高血圧の人は、脳卒中(脳出血と脳梗塞)や心筋梗塞をおこす確率が、正常血圧の人たちよりも高いので、これらの病気になる確率を減らす目的で服用しなければならないのです。

ただし脳出血、脳梗塞、心筋梗塞は、高血圧だけが原因ではありませんから、正常血圧の人でも発症します。高血圧の人が薬で正常血圧になれば、正常血圧の人と同じ危険率になる、ということです。時々いるのですよ、ミネ先生から脳梗塞予防のために血圧の薬をもらって飲んでいたのに、どうして脳梗塞をおこしたのかって、文句をいう人が。高血圧の薬を飲んでいても、これらの病気になる運命の人は、なりますよ。ただ、統計学的にその確率が減るというだけなのですから。(続く)


« 「高血圧の話①」 Dr.Mineの健康法話  | トップページ | 「高血圧の話③」 Dr.Mineの健康法話  »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「高血圧の話②」 Dr.Mineの健康法話 :

« 「高血圧の話①」 Dr.Mineの健康法話  | トップページ | 「高血圧の話③」 Dr.Mineの健康法話  »