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2012年1月15日 (日)

「インフルエンザの話」② ドクター ミネの健康法話 

(2)インフルエンザウイルスについて

 では、細菌とウイルスの違いは何でしょうか。細菌は自ら増殖する能力を持っていますが、ウイルスは自ら増殖する能力を持っておらず、他の細胞に寄生して増殖します。ウイルスの本体はDNAかRNAというゲノムです。

要するにウイルスは、自らを複製増殖するための命令指示書のみを持っているのです。そして人間などの細胞に感染すると、その命令書を細胞内のリボゾームなどの蛋白合成工場に勝手に送ります。すると感染細胞は、その命令書に従って、ウイルスをどんどん複製してしまうのです。このようにしてウイルスは増殖していきます。

 インフルエンザはRNAウイルスで、気道から感染します。つまり、咳やくしゃみで空気中に排出されたウイルスを吸い込む事で感染します。鼻、のど、気道粘膜細胞に取り込まれると、4-7時間で数百万個のウイルスに増殖します。感染後症状が出るまでの時間(潜伏期間といいます)は18-72時間ですが、この頃にはウイルス量は1億個以上になります。なお一回の咳で、約10万個のウイルスが飛び散るといいますから、すごいことですよね。


 インフルエンザウイルスはA、B、Cの3つの型があります。このうちAとB型が流行をおこしますが、特に大流行をおこすのはA型です。

このA型インフルエンザは、人畜共通感染症であり、鳥、豚、馬にも発症します。鶏インフルエンザ問題が連日放送されたことがあるので、記憶に新しいと思います。A型ウイルス粒子表面には、HAとよばれるスパイクと、NAとよばれるスパイクがあります。

特にA型のHAスパイクは15の亜型が、NAスパイクには9の亜型があります。これらの亜型の組み合わせが少しかわるだけで、新しいウイルスとなるため、なかなか有効な抗体が産生できないのです。その上数十年単位で、突然まったく新しい亜型が出現します。

例えば、第一次世界大戦終戦の陰の立役者「スペイン風」はH1N1型でした。それが1957年の「アジアかぜ」はH2N2型、1968年の「香港かぜ」はH3N2型、1977年「ソ連かぜ」はH1N1型と、敵はめまぐるしく型を変えてくるのです。

なぜこのような亜型が生じやすいのかといえば、鳥のインフルエンザは人間にはあまり感染しませんが(最近鳥インフルエンザが人間に感染した例が報告されましたが)、豚は人インフルエンザも鳥インフルエンザも感染します。

そのため豚を中心に、人と鳥のA型インフルエンザの遺伝子組み換えがおこり、新種が登場するといわれています。豚と人間が隣接して生活し、しかも水鳥も多い環境が、新型インフルエンザ発現の舞台になると考えられています。

毎年、いくつかの亜型の流行予想をたてて予防接種をつくります。予想が的中すれば流行を食い止める事ができますが、予想がはずれる、ないしはまったく新しい亜型ができると、予防接種は効きません。しかも「香港型H3N2」が出現した1968年以降、「アジア型H2N2」は姿を消してしまったため、若年者の方々にはH2に対する抗体がありません。そのため、「アジア型H2N2」が再燃すると、この年齢層に重大な影響がでることが予想されます。


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