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2014年7月17日 (木)

終末期医療と宗教について②

 医療の発達を考える場合、その基礎に宗教がある限り、医療の発展は望めません。
どうしても「まじない医療」から抜け出せないからです。実は、世界的に見ても、医療の近代化の第一歩は、宗教と医療を切り離すということでした。日本の場合、これを医僧分離といいます。医僧分離により日本の医療が近代化したのは江戸時代以降です。その医僧分離の先鞭をつけた医師、医学教育者が、一向寺に仏像のある田代三喜(たしろさんき)です。
 田代三喜が活躍した室町時代末期においても、終末期医療は大変重要でした。田代三喜晩年の愛弟子である曲直瀬道三(まなせ どうざん)こそが、戦国時代から江戸時代にかけて医僧分離を確立し、日本に於ける漢方医学を大成しました。三喜は自らに終末期が訪れた時、若き曲直瀬道三を枕元に呼んで、終末期にはどのような肉体的変化が起こるのかを、自らの身体をもって教えました。
おそらくは糞尿垂れ流し状態になって、ぐずぐずになっていたであろう、自分の姿をあえて愛弟子にさらすことで、人間が死ぬという現実を示しました。
弟子の曲直瀬道三は、師の壮絶なる最後の教えが、どれほど凄いことか知っていたために、感激の涙で墨をすって、その教えを書物にまとめました。それを涙の墨の紙『涙墨紙(るいぼくし)』と名付けて後世に残しました。
 最近では、終末期医療の問題をマスコミでも取り上げられるようになりました。そして、寝たきりとなった患者、認知症の患者、末期癌の患者を支える家族のことが話題となり、時にテレビドラマや映画にもなりました。しかしそれらをみていると、現実はこんなきれい事ではすまないのだ、と感じてしまいます。

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