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2014年7月20日 (日)

終末期医療と宗教について⑤

 平成25年10月12日の読売新聞にアンケート調査の結果が掲載されました。それによると、終末期において、延命治療を望まないと回答した人が81%にも上りました。
また同年6月28日の読売新聞には、胃瘻(いろう)に関する意識調査が掲載されていて、7割以上の人が終末期における胃瘻を望まないとのことでした。人工呼吸器装着に関しても同様の回答が得られました。胃瘻というのはどういう物かと申しますと、お腹に穴を開けて、胃に直接バルーンチューブをいれて、これを留置し、このチューブから栄養や水、薬などをいれるというものです。
 私達は一日およそ2200—2400キロカロリーを摂取しています。生命維持の為には、年齢や体格にもよりますが、1400キロカロリー程度は必要になります。これを皆さんがよくご存じの「点滴」で補うことができるかというと、全く不可能です。一日中点滴をしても、せいぜい300キロカロリー程度です。1000キロカロリー以上不足してしまいます。
だから、手術などのために、一時的に食事をとることができない患者では、中心静脈栄養といいますが、カテーテルを頸や鎖骨下から心臓まで挿入して、心臓に高濃度の栄養をいれるという方法をとります。この方法の最大の問題点は感染です。高濃度の栄養をいれるカテーテルですから、どんなに消毒して留置しても、永く留置すれば、そのカテーテルに沿って細菌が入り込んで、敗血症をおこします。
ですから、留置できるのがせいぜい1ヶ月限度ですので、いわゆる終末期の医療には向きません。一方胃瘻は、たしかにチューブがお腹の外に出ていますが、もともと消化管は菌と仲良く暮らしている臓器ですし、特に胃は、常に塩酸が胃液として分泌されているため、特殊な菌以外は胃液により死滅してしまいます。普段から食べ物を介して細菌も入ってくる場所なので、胃瘻を通じて細菌が混入しても、ほとんど問題が起こりません。しかも胃瘻が不要になれば、そのまま抜けば、勝手に閉じてしまいます。

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