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2015年11月15日 (日)

大便と腸内細菌の話 1

 皆さんは子供の頃、こんな妄想(もうそう)を抱いたことはありませんか?自分が大好きなアイドルや女優はうんこなんかしないと。しかし現実には、絶世美女でもイケメン俳優でも、例外なくうんこをします。

どれほど偉そうなことをいったところで、所詮人間は、飯食ってうんこする存在なのです。だから仏教では人間のことを、卑下(ひげ)した表現として、臭皮袋(しゅうひたい)とか糞袋(くそぶくろ)といいますます。

 大便の検査で広く行われているのが便潜血検査。これは便に血液が混じっているかどうかを調べる検査であり、近年では大腸癌(だいちょうがん)検診のスクリーニング検査として重要です。それから便培養。下痢や食中毒の原因菌を調べる目的で行われます。昔は赤痢(せきり)が、近年ではO157感染症が話題になります。それから寄生虫検査。便中に虫卵があるか否かを調べます。

 小衲の苦い思い出話をします。昭和61年、医者になって5年目、自信満々で内科医として働いていました。ある日外来に初診できた患者が、「便の中から虫がでてきたから診てくれ」といってきました。

ところが寄生虫患者を一度も診察治療したことがありません。確かに小学生の頃には、学校の検便で寄生虫が発見されて治療を受けたという話は見聞していました。しかし自分が医者になってからは、寄生虫を疑って検査したこともないし、どんな薬を処方したらよいかも思いつきません。そんな私の困った様子を見ていたベテラン看護師が、その患者を副院長先生の外来に回してくれました。副院長先生は昭和26年に医者になられた方です。後日その先生は、笑いながらこういわれました。

「そうか。君達の年代は、心筋梗塞の診断治療はできても、寄生虫患者を診たことがないのか。俺達が医者になった頃は、患者を診たらまず寄生虫を疑え、と教わったものだ。」
もっとも内科医を30年やりましたが、寄生虫患者に関与したのは、その時が最初で最後でした。

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