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2017年1月 6日 (金)

減量の話(1) 峯崎賢亮

 最近話題になっているダイエット法の中に、炭水化物と糖分を、極力摂取しないというものがあります。炭水化物以外の食べ物は制限されないので、減量で一番苦しい、空腹を我慢する必要がありません。ですから一見、楽な方法のように考えがちですが、この方法は危険を伴います。

実際にこのダイエット法で減量に成功した六十代の男性が突然死したことで、週刊誌等で話題にもなりました。いいですか。糖類、穀物を一切とらないと、脳を犠牲にしますからね。

 そもそも生きるためのエネルギー源となるのは、ブドウ糖、脂肪、タンパク質、乳酸です。成人の場合、一日あたりおよそ2400—2600Kカロリー程取っています。その中でもブドウ糖が、身体のどの部位でも手軽にエネルギーに変換できる、最も使い勝手のよいエネルギー源です。ですから総エネルギーの約六、七割はブドウ糖です。

ブドウ糖の供給源が炭水化物(糖類)です。ちなみに採血で「血糖」を計りますが、これは血液中のブドウ糖を測定しています。一方脂肪は、1グラムあたりのエネルギー単価は一番多いのですが、いかんせん使い勝手が悪い。あっちこっちについた脂肪がどんどんエネルギーとして消費されればいいと思うでしょう?

しかしそうは問屋が卸さない。エネルギーとして使うには、結構手間がかかるし、使い勝手が悪いため急場には間に合わず、どうしても後回しにされます。だから少々減量努力をしても、皮下脂肪は減らないのです。蛋白は身体の重要な構成成分ですが、エネルギーとしても利用可能です。


しかしブドウ糖ほど手軽なエネルギー源ではありません。乳酸にいたっては心臓、筋肉、肝臓以外では利用できません。結局ブドウ糖こそが、どの臓器でも手軽にエネルギーを得られる、最高のエネルギー源なのです。

 そして重要なのは、脳という臓器はブドウ糖のみで働いていることです。長時間脳を使うと、無性に甘い物が食べたくなりますよね。これは脳がブドウ糖を要求しているのです。脳は身体の中では特別扱い、つまり「お殿様」なのです。

脳重量は、体重の僅か2%ですが、全身で消費されるブドウ糖の25%を消費しています。ブドウ糖がエネルギー源として消費されるためには充分な酸素が必要ですが、全身で使う酸素のうち20%が脳で消費されます。

ブドウ糖も酸素も血液から供給されますので、心臓が送り出す血液のうち15%が脳に送られています。もし血液が充分に送れないような緊急事態になると、他の臓器は「我慢せい」で、お殿様の脳にだけ血液が送られる仕組みになっています。

しかもブドウ糖というのはあまり貯蓄できません。グリコーゲンという形で肝臓や筋肉にわずかに蓄えている程度で、他はすべて中性脂肪に変えられて蓄えます。しかし一旦脂肪に変えてしまうと、再びブドウ糖に戻すことはできません。

ですから穀物や糖分をまったくとらないと、ブドウ糖が激減するので、わがままなお殿様が怒り出す。他の臓器は脂肪でも蛋白でも何でもエネルギーに変えられますから、飢えることはありませんが、脳はそうはいきません。やむを得ずに筋肉も肝臓も、蓄えたグリコーゲンを分解してブドウ糖に戻して殿様に送りますが、そのうち蓄えだって底をつきます。

結局、脳だけが飢餓状態となります。そうなるとさすがに脳も、脂肪の代謝産物をエネルギーに変えて、なんとかその場を凌ごうとします。そのような状況で、わがままなお殿様である脳が、まともに働いてくれるわけないでしょう。減量のために脳を犠牲にするなんて、ごめん蒙りたいですよね。

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